新しい年が始まり、少しずつ仕事も日常も落ち着いてきた頃でしょうか。
2024年は社労士として、小規模事業所の手続きや給与計算、労働相談に取り組む機会が増えました。
こういったご相談が増えていることに感謝しつつ、今年はさらに「働く人の健康やメンタルヘルス」について力を入れたいと考えています。
働く人の心の健康に向き合う難しさ
近年、「メンタルクリニックに通っている」という話を耳にする機会が増えてきました。
それでも、深刻な悩みであればあるほど、人に相談するのは勇気がいるものです。
数年前、同業者同士の研修中に、メンタル疾患について誤解や偏見を感じる場面に遭遇したことがあります。
「メンタル疾患は治らない」「嘘をついているのではないか」などの言葉を耳にしました。
公平に言って、メンタル疾患を患っている方の中には、そういう「問題社員」のような形で症状が出てしまう人もいます。
私自身、対応に苦慮した経験もあったので、たしなめる程度にとどめ、強く否定することはしませんでした。
後日、その研修に参加していた別の方から「実は自分もメンタル疾患を経験している」と連絡をいただきました。
そのくらいメンタル疾患は身近なもので、経過や予後も千差万別だということを、もう少し研修中に発言できればよかったなと後悔しました。
過去の経験から
私自身、20代半ばで重いメンタル疾患を抱えていた時期があります。
そのときは、毎日が辛く、「これ以上は無理だ」と思い詰めていました。
大学後半から就職1年目までは、いつも重い雲に覆われているイメージでした。
今振り返れば、あのとき死ななくて本当に良かったと思いますが、当時の自分にどんな言葉をかけられるかと問われると、今でも答えは見つかりません。
それほど、メンタル疾患は本人にとって深く孤独な病なのだと実感しています。
また、私が26歳のとき、同じくメンタルの問題を抱えていた親戚を亡くしました。
一回り年上のその方は数年間療養を続けていましたが、少し良くなったり悪くなったりを繰り返していました。
この出来事は、家族や周囲の人たちに深い悲しみと傷を残しました。
社労士として開業したときに「職場のメンタルヘルスや健康対策をしっかりと支援していきたい」という想いをもった理由の一つに、この経験があります。
新しい年に向けて
皆さんの中には、新年の明るい雰囲気が苦手な人はいませんか?
実はわたしは、新年とか春先とか、みんなが張り切ってる時期が苦手です。
「変わらなきゃ」と、プレッシャーを感じたり、周囲の前向きな雰囲気に疲れてしまうんですね。
社労士開業した記念日も、なるべく淡々と過ごしています。
色んな人がいることを忘れず、働く人々が自分らしく、健康でいられる職場環境を作るお手伝いをしていきたいと思います。
メンタルヘルスに関する情報発信や支援を通じて、「話してもいい」「相談しても大丈夫」と感じられるような場を作ること。
そんなお手伝いができたら幸いです。
今年も引き続き、メンタルヘルスに関する知識を深め、職場の環境改善に役立てていきたいです。
一人で抱え込まずに誰かに相談できる社会を目指して。今年もよろしくお願いいたします。
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