昨年度から徳島県社労士会が国から受託している「働き方改革推進支援センター」の窓口専門家として活動しています。
その他にも、ホームページや顧問先の経営者の方から、日々多くの労働相談を受けています。
労働相談という仕事は、とてもやりがいのある仕事です。
困っている人々の役に立てるという点では非常に充実感があります。
しかし、その一方で非常に難しい側面も多く、日々葛藤しながら取り組んでいます。
共感し過ぎに注意
例えば、相談者の方々の話を聞く際に、ついつい共感しすぎてしまうことがあります。
もちろん、相談者の気持ちに寄り添うことは大切です。
しかし、あまりにも感情移入しすぎると、冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。
情報の聞き取り、発言は慎重に
また、経営者側、労働者側の意見だけを聞いていると、どうしてもバイアスがかかってしまい、公平なアドバイスができなくなることもあります。
基本的に人は、自分に都合の悪い部分は話しません。
隠すつもりはなくても、「わたしは悪くないのに」という思いがありますから、自分に不利な情報は和らげたり、言わなかったりします。
初対面の相談員と話すときに全て自己開示出来ないのは無理もないと思います。
相談者の言う被害は8割引きで、相手の認める加害は何倍かに、変換しておいたほうが安全です。
絶対に安請け合いしない!
ましてや「訴えたらどうにかなる」「こうすればお金が支給される」といった軽はずみなアドバイスは絶対にできません。
実際のところ、法的な問題には多くの複雑な要素が絡んでおり、一概にそう言えることは少ないのです。
迂闊な発言を録音などされていたら大変なので、私はいつも慎重に対応し、適切な窓口や専門家を紹介することに努めています。
(物足りないと感じる相談者もいるかも知れませんが)
プロとしての責任を感じる一方で、どうしたらもっと良いアドバイスができるのか、常に自問自答しています。
結局のところ、情報の引き出しを増やし、知識と経験を積み重ねる努力を続けるしかないのだと感じています。
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とくほ社会保険労務士事務所では、メンタルヘルス対策について
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