アルコール依存症 どこまでが「飲みにケーシ徳島県徳島市のとくほ社会保険労務士事務所

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2023.3.3 アルコール依存症 どこまでが「飲みにケーション」どこからが依存症? お知らせ コラム メンタルヘルス

大企業の管理職に就いてらっしゃる方より、ご相談を受けました。

30代の男性係長Kが、たびたび普通ではない感じの泥酔をしているようです。
居酒屋で喧嘩したり、物をなくしたり、路上で朝まで酔いつぶれていたり・・・。
土日は朝から晩まで自宅で飲んでいるらしく、本人曰く健康診断などで肝機能やコレステロールの数字が悪化していると聞きました。
一応業務には支障をきたしていないので静観していますが、この対応でよいでしょうか。

Kさんはアルコールとの付き合い方に問題を抱えているようです。
医療機関にかかったらアルコール依存症と言われる可能性もあります。
ただ、多くの場合ご本人は「自分の酒量は問題ない」「周りもこのくらい飲んでいるし、もっと飲んでいる人はたくさんいる」と感じています。
自分の酒害をなかなか認められないことが、アルコール依存症が「否認の病」と言われる所以です。

Contents

アルコール依存症とは?

依存症とは、精神に作用する物質の摂取や、高揚感や快楽を伴う行為を繰り返した結果、それらの刺激を求める行動が優位になってしまい、逆に刺激がないと身体症状が生じたり、不快感を伴い用になるような病気のことを言います。

アルコール依存症は身体への影響も大きく、特に専門家による介入と治療が必要な病気の一つです。

対応のポイント

アルコール依存症の対応の難しさは、先程書いた通り「否認の病」であることにあります。

特に日本では、宴会に参加すること、お酒に強いことが好ましく考えられていた時代が長く、シラフでのコミュニケーションに不安を抱えている人にとっては、お酒で「腹を割って話す」ことが成功体験になってしまい、なかなかやめられなくなります。
コンビニやスーパーで簡単にお酒が手に入るため、節酒や禁酒を試みても誘惑に負けてしまう人が少なくありません。

診断基準

「そもそも、どこまでが適正飲酒で、どこからが依存症なのか?」と疑問に感じられる方もいらっしゃると思います。

久里浜医療センターの各種スクリーニングテストを紹介します。簡単にテストできますのでぜひ試してみてください。

日常的にお酒を嗜む方にとっては「思ったよりも基準が低い」と感じられたのではないでしょうか?
自分が飲んでいる量が基準になってしまうと、病理に気が付きにくいことがおわかり頂けたと思います。

職場として対応できることは?

アルコールは「個人の問題」と考えられがちなので、職場として対応することは難しい面があります。
「否認の病」といわれているため、治療機関に引っ張っていくなどの対応も現実的ではありません。

そんな中、いくつか対応方法をご紹介します。

①健康面からのアプローチ

まず、健康診断の数値が良くないとのことですので、健康指導からのアプローチが考えられます。
恐らくご本人は「このくらい普通、歳のせい」というかもしれませんが、次回の健診までに改善することを目標に、生活習慣を見直すことを勧めます。

②ストレスや心の傷に目を向ける

お酒で紛らわせたい大きなストレスがある場合、特に家族を失うなど、具体的に大きな喪失体験があって紛らわすためにお酒を飲んでいるのであればカウンセリングにつなげるなど傷ついた心を支えることも必要になります。

③査定は公平に行う

アルコールにより業務に悪い影響が出た場合は、査定を反映させて問題を可視化させる対応を心がけたほうがよいでしょう。

私自身、かつてはアルコール依存気味でした・・・

かくいう私も、かつては、ほぼ毎日お酒を飲んでいました。
しょっちゅう二日酔いになり、肝機能や血圧に悪い影響が出ていましたが、「このくらい飲むのは普通」「コミュニケーションツールとして有効」だと信じていたため、やめられませんでした。

2020年12月5日にお酒をやめると決め、それ以来一滴も口にしていませんが、いざやめてみると、いかに自分が異常な飲み方をし、お酒に頼り、依存していたかを感じました。
渦中にいると、なかなか気が付かないものだと実感しました。

アルコール依存症は、本人が自分の心の問題に向き合うことが大切です。

仕事に影響が出る前に、打てる手を打っておいたほうが、本人を依存から救うことになり、後々の大きなトラブルを防ぐことにもなるのです。


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