社員がパニック障害と思われる病気になった 徳島県徳島市のとくほ社会保険労務士事務所

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2022.12.14 社員がパニック障害と思われる病気になった なにか気をつけることはありますか? お知らせ コラム メンタルヘルス

従業員50名ほどの商社の経営者の方より、お問合せいただきました。

中途で入社したばかりの社員が、急に休暇を取りました。
電話で話を聞くと、電車の中で突然「このまま死ぬのではないか」という強い不安に襲われるようになり、また発作が起きるのが怖くて外出ができないということです。
この場合、どのように対応すればよいでしょうか?

パニック障害の可能性

この方は、パニック障害の可能性があります。
パニック症状が繰り返されることへの不安から、社会生活が大きく損なわれたり、うつ状態になったりすることも考えられます。そのため、専門医のサポートが必要になります。

診断内容や症状によっては一定期間会社を休んでもらうか、可能であれば通勤ラッシュを避けたり、疲労の蓄積を避け無理をさせないことなどの配慮が必要です。

パニック障害とは

突然、激しい恐怖、もしくは強烈な不快感が高まり、下記のような症状が生じることを「パニック発作」と呼んでいます。

・動悸
・発汗
・身震い
・窒息感
・めまい
・気が遠くなる感覚
・死ぬことへの強い恐怖感

このケースのように、電車やバスに乗っているとき、混雑した場所にいるとき、橋の上にいる時など、本人にとって「逃げるに逃げられない」「逃げたら恥をかいてしまう」「助けを得られない」ような状況に対する不安を「広場恐怖」と呼びます。

このような発作を抱えるようになると、電車にのるのが怖くなって通勤が困難になったり、同伴者がいないと電車に乗れなくなるなど、社会生活が大きく制限されてしまいます。

本ケースのように、外出そのものができなくなってしまうこともあるのです。

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対応のポイント

パニック障害の発生要因については、単一のストレスが原因であることはあまりありません。

脳神経や遺伝など生物学的な要因、成育歴や私生活・職場の状況など環境面での要因のほか、様々な要因が関連しあっていますので「これ」という原因が言えません。

しかし、本人の苦しみは周囲が想像する以上であり、社会生活が損なわれたり、うつ状態になることもありますので専門医のサポートが必要になります。

パニック症状を改善させるには「またパニック発作が起きるのではないか?」「死んでしまうのではないか?」という「予期不安」を軽減させることがポイントになります。

カウンセリングや投薬治療を続けていくうちに、発作をコントロールできるようになり、治療しながら勤務を続ける場合もあります。

職場としては、まず症状について理解をし、勤務を継続するのであれば、可能であれば通勤の時間をずらす、過重労働をさせないなどの配慮が必要になります。

まとめ

パニック障害の症状は突然で激しく、本人も周囲も動揺してしまいます。
もちろん、重大な病気が隠れている場合もあるため受診は必要ですが、パニック障害自体は比較的ありふれている病気であり、適切な治療を行えば症状が改善する病気です。

疲労が蓄積して精神的に不安になることがないように、本人も職場も理解して対応することが大切です。

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