無料だとありがたい
経営者や人事労務担当の方から、こんなご相談をよく受けます。
今回は、相談できる公共機関と、その役割を紹介します。
地域住民のための相談窓口は、保健所(保健センター)が代表的な窓口になります。
労働衛生・産業衛生の分野での行政機関は、労働局や労働基準監督署です。
心の健康づくり、メンタルヘルス対策の基本的な情報発信や指導を行い、相談窓口を設けている機関には、次のようなものがあります。
1 中央労働災害防止協会
2 産業保健総合支援センター
3 地域産業保健センター
4 いのち支える自殺対策推進センター
5 精神保健福祉センター
6 勤労者メンタルヘルスセンター
7 こころの耳
8 地域障害者職業センター
以下に、それぞれの特徴を紹介します。
1 中央労働災害防止協会
事業主等の自主的な労働災害防止活動の促進
事業場内のメンタルヘルス推進担当者等への研修を実施
2 産業保健総合支援センター
各都道府県に設置
産業医、産業看護職、衛生管理者等の産業保健関係者を支援
事業主に対して、職場の健康管理への啓発を行う
3 地域産業保健センター
全国の労働基準監督署ごとに設置
50人未満の事業場とその従業員を対象にメンタルヘルス相談、産業保健サービスを提供
4 いのち支える自殺対策推進センター
各都道府県・指定都市にある「地域自殺対策推進センター」を技術的に支援し、地域の自殺対策を勧めている。
「地域自殺対策推進センター」には相談窓口もある。
自殺実態・統計分析室、自殺総合対策研究室、自殺未遂者・遺族支援等推進室、地域連携推進室 の4つの研究室を設置。
5 精神保健福祉センター
各県・政令指定都市に1ヶ所(東京のみ3ヶ所)設置
精神保健および精神障害者の福祉に関する知識の普及、調査研究
相談および指導のうち、複雑または困難なものを実施
精神科外来、デイケアを実施しているところもある
6 勤労者メンタルヘルスセンター
独立行政法人労働者健康安全機構が畝井する労災病院に設置
ストレス関連疾患の診療・相談、メンタルヘルスの研究、労働者や医療従事者を対象にした講習などの業務を行う
7 こころの耳
電話相談、SNS相談、メール相談の窓口がある
メンタル不調、過重労働による健康障害の防止対策などの相談ができる
8 地域障害者職業センター
全国47都道府県のセンターと支所に設置
休職中の精神障害者を対象に、職場復帰支援(リワーク)を実施
職場にジョブコーチを派遣し、職場に適応できるよう支援
まとめ
以上、メンタルヘルスについて相談できる公的機関を紹介しました。
メンタルヘルス対策には、事業場内産業保健スタッフとともに、事業場外支援を活用することが大切です。
スタッフがいない場合は、人事労務管理部門や管理監督者が相談できる相談機関を把握して、上手に利用しましょう。
————————-
とくほ社会保険労務士事務所では、メンタルヘルス対策について
①メンタルヘルスについての問題が起きる前
②兆候が見えたとき
③メンタル疾患者が出たあと
各場面に応じて、社員への教育研修、休職規定の整備、休職者への対応など様々な支援を行っています。
サービス詳細については こちら
よりよい会社になるために、お手伝いできることがありましたらご連絡ください。
初回相談は1時間無料。対面でもZoomなどオンラインでも承ります。